院長ブログ

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2009.10.19更新

昨日、りんくうタウンに移転した大阪府立大学にて行なわれた獣医三学会に参加し、座長まで勤めさせていただきました。近畿地区の獣医師会が中心になって行なう年に1回の学会で、色々と興味深い発表もありました。

京都市内の先生や京都動物医療センターの先生など、身近な先生方の発表も興味深かったのですが、私が一番興味深かったのは「術後肉芽腫(縫合糸肉芽腫)」に関する研究です。
2題の発表があったのですが、それらを聞いてわかった(確認できた?)のは、
1.ダックスは他の犬種よりも15倍くらい発生しやすい
2.縫合糸の種類(特に絹糸)だけが問題ではなく、生体反応の問題が大きい
3.吸収糸(特に編み糸)でもおこりうる
4.手術部局所で起こることが多いが、全く別の部位で炎症反応が起こることもある
5.再手術のみで完治できる事は少なく、免疫抑制療法が必要になる事も多い
6.診断や治療のモニターとして、CRPが有用である

というような事であった。

ダックスの不妊・去勢手術では他の犬種よりもさらに注意を払い、血管凝固システムやモノフィラメント縫合糸を用いてできるだけ生体反応を少なくし、感染予防も含めて術後にしっかりと抗生剤を使うほうがよいのかと思いました。

病院用として使っていたノートパソコンが先日故障し、明日からメーカーに入院となりました(笑)
元気になって帰ってきてくれることを祈りますが、どうなることやら…。

投稿者: 西京極どうぶつ病院

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