地域密着のどうぶつホームドクターとして、やさしい医療とわかりやすい診察を目指します。
獣医療(動物の医療)は人の医療と同様に日々進歩しています。私たち獣医師は常に新しい知識や技術を習得する努力をしながら、毎日の診察を行っています。少しずつかもしれませんが、今まで治らなかった病気が治るようになったり、予防の方法がわかってきたりしている病気も増えてきています。
飼い主さまには、ただ説明して治療するのではなく、納得してもらって治療することを心がけています。多くの飼い主さまは、ペットの様子がいつもと違う、体調の変化などにお気付きになって来院されます。
食べ過ぎて下痢をした、皮膚のかゆみといった命に関わらない症状なども多いのですが、たとえば末期がんになったとき、心臓病で苦しんでいるとき、入院して点滴して延命措置を行うことがペットや飼い主さまにとってベストなのでしょうか。
病院で延命措置を行うことよりも、たとえ、寿命が短くなっても、ご自宅でご家族といっしょに過ごすという選択肢もあります。もちろん、治る可能性にかけて最後まで最善を尽くすこともあります。
終末期医療の考え方として、単に延命を目的とするのではなく、肉体や心の苦しみを和らげることによってクオリティオブライフ(QOL)を向上させることは、人間と同じように動物の世界においても大事なことです。
当院ではインフォームドコンセントにもとづき、治療のプロセスを見ながら丁寧にご説明いたします。
きちんとした情報を提供し、できる限りの選択肢を提示し、お互いが納得できるまで時間をかけて話し合い、患者さまの希望に沿った診療を心がけています。
院長 山田 昭彦